日本版・台湾版・エクスパンシスのZenFone Selfieは全部違う話
「日本版」と書きましたが、9/7のASUSさんの大阪セミナーで聞いたお話と、いただいたスペックノートを基にした話、とご理解ください。発売時期・価格・色などまだ未定らしく、ひょっとしたらスペックそのものも変わるかもしれません。
(追記。9/18公式ストアより発売開始です。スペックはやはりいただいたスペックノートの通りの模様です)
以下では日本版=いただいたスペックノート、台湾版=ASUS台湾HPより、WW版=エクスパンシス&ASUSグローバルHPより、とご理解ください。WW版というのはどういうことだろう・・・ワールドワイド、かな?
同じらしいところ
本体の大きさ・重さ・ディスプレイの大きさは変わらないようです。
逆に言うと、日本版と台湾版やエクスパンシスで扱っているもの(香港版ではないかな)は別もの、という理解の方がいいかもしれません。
CPU・RAM
日本版 | 台湾版 | WW版 | |
CPU | Snapdragon 615(オクタコア) | Qualcomm Snapdragon S616 | オクタコア / 64-bit Qualcomm MSM8939 |
動作周波数 | 1.5GHz+1.0GHz | 1.7 GHz | 1.5 GHz |
RAM | 2GB | 3GB | 3GB |
ここが三者完全に違います。日本版の1.5GHz+1.0GHzとはどういうことなんでしょう。クアッド1.5GHzとクアッド1.0GHz二つでオクタコア、ということなのでしょうか。Sony M4 AquaのCPUを調べていると、同じくSnapdragon 615(オクタコア)で、エクスパンシスにはクアッド1.5GHzとクアッド1.0GHzと書かれてるんですよね。台湾版と比べるとやはり落ちるのかなあ。
日本版はさておき、私が動作周波数至上主義の嫌いがあるのは事実なのですが、他がほぼ同じなら、RAMが大きく、動作周波数の大きいものの方がサクサク動く(OSが新しくなっても動き続ける)のではないかと感じます。
日本版はRAMが2GBしかないのが残念。
もちろん、触らせていただいた日本版もサクサク動いていましたよ。問題は2年、3年後、Androidのバージョンが上がってもついてこれるか、ということなんです。それを考えると、大きめの方が良いんじゃないか、と思ってしまいます。
素人目には台湾版が一番高性能に見えるのですが、どうなのでしょうか。私には判断できません。あくまでも中身がそもそも違いますよ、ということで。
内部ストレージ&搭載できるSDカード
日本版 | 台湾版 | WW版 | |
内部ストレージ | 16GB | 32GB | 32GB |
マイクロSDカード最大利用可能容量 | 128GB | 128GB | 128GB |
内部ストレージは日本版は見劣りします。
マイクロSDカードで拡張できるとはいえ、16GBかよ?みたいな感じ。ただ、iOSとは異なり、マイクロSDカードで拡張できるのがAndroidの良いところです。
やっぱり内部ストレージは気になる?気にならない?
LTE
対応している周波数帯も異なります。ちょっと長くなるので、表はやめましょうか。
日本版&台湾版:2100MHz(1)/1900MHz(2)/1800MHz(3)/850MHz(5)/850MHz(6)/900MHz(8)/1800MHz(9)/800MHz(18)/850MHz(19)/700MHz(28)
WW版:2100MHz(1)/1900MHz(2)/1800MHz(3)/850MHz(5)/2600MHz(7)/900MHz(8)/800MHz(20)
この周波数帯を見て、エクスパンシスで扱っているのがWW版なんだと判断しました。
見たらわかる通り、日本版&台湾版にある18,19,28がWW版にはなく、日本版&台湾版にない7,20がWW版にはあるということです。
ここで、日本の各社のLTEの周波数帯を見てみましょうか。
Wikiによると、
ドコモ | 1,3,19,21,26,28 |
au | 1,11,18,26,28 |
ソフトバンク | 1,3,8,11,28 |
です。WW版を日本で使用すると考えると、つかめる周波数帯数はドコモで2、auで1、ソフトバンクで3です。
日本&台湾版であれば、つかめる周波数帯はドコモで4、auで2、ソフトバンクで4です。各社とも増えました。それでも、auのSIMを使うのは微妙かもしれません。
追記)
後ほど別の記事にしますが、ASUSさんに確かめたところ、auのSIMは使えないとのことです。
WW版はソフトバンクのSIMを利用する方なら、使用に耐えるかもしれません。ただ、ドコモのMVNOを利用するのが前提であれば、WW版ではひょっとすると掴みにくいかもしれません。でもまあ、対応している周波数帯があるんで、全く掴まないということもなさそうです。
技適
当然ながら、日本版は日本の技適を通っています。
台湾版・WW版はどうなんでしょうねえ・・・
まとめ
CPU&RAM、内部ストレージ、対応周波数帯などの点で、日本版、台湾版、エクスパンシスで購入できるWW版はかなり違います。
いやー、ローカライズってこんなになさるもんなんですね。どこもこれくらいするものなんでしょうか。XperiaはいつもUKというか英語サイトとエクスパンシスを見てるけれど、こんなに、まるで別製品ではないの?というような製品は初めてです。これまでのものでもなんだか見落としがありそうですね。怖いな。これからはもうちょっと丁寧に見なければならないな、と思いました。