ASUS ZenFone4 (2017)の、日本版各種&台湾版各種&エクスパンシス版各種を比較する話
ASUSはZenFone4,5,2,3と出して、今度はまたZenFone4だそうです。このゆるさが台湾なんだろうなあ。
2017年8月に、ZenFone4のお披露目があり、ZenFone4が二種類に、ZenFone 4 Selfie Proを合わせて3種類がASUSのオンラインストアで発売済みです。
2017年9月15日に日本でもZenFone4シリーズの発表がありました。なお私は8月にZenFone3を購入したばかりです。
・ZenFone4 ZE554KL 6G/64GB(2017年9月現在、RAMが6GBのもののみ)
・ZenFone4 Selfie Pro ZD552KL
・ASUS ZenFone 4 Pro ZS551KL(RAM6GB、ストレージが128GBのもののみ)
台湾版の4 Pro
台湾版を比較してみようと思います。
・ZenFone4が、ZE554KL 6G/64Gと、ZE554KL 4G/64G
・ZenFone4 Selfie Proが、ZD552KL 4G/64G
台湾版は、4 ProはRAM6GB、ストレージが64GBのもののみ。4 Maxも発売になっていますね。
そしてエクスパンシス版はおそらく変更するところがあればCPUと対応周波数帯なのでその部分について比較します。
以下無印は台湾版です。
ディスプレイのサイズ、本体の大きさ、重さ、バッテリー容量
4 ZE554KL 6G/64G | 4 ZE554KL 4G/64G | 4 Selfie Pro | 4 Pro(日本) | |
ディスプレイのサイズ | 5.5インチ | 5.5インチ | 5.5インチ | 5.5インチ |
本体の大きさ(mm) | 長155.4/寬75.2/高7.5 | 長155.4/寬75.2/高7.5 | 長154.02/寬74.83/高6.85 | 高さ約156.9mm×幅約75.6mm×奥行き約7.6mm |
重さ(g) | 165 | 165 | 145 | 175 |
容量(mAh) | 3,300 | 3,300 | 3,000 | 3,600 |
ほんのわずか、4 Selfie Proは小さいです。
ただ、いずれも、5.5インチと大きめですね。
CPU・RAM、内部ストレージ、SDカード
4 ZE554KL 6G/64G | 4 ZE554KL 4G/64G | 4 Selfie Pro | 4 Pro | |
CPU | CPU:64 位元高通® 八核心處理器 Snapdragon™ 660,搭載 14 奈米製程 GPU:高通® Adreno™ 512 (SD660) |
CPU:64 位元高通® 八核心處理器 Snapdragon™ 630,搭載 14 奈米製程 GPU:高通® Adreno™ 508 (SD630) |
CPU: 高通 Snapdragon 625 八核心 14 奈米處理器,2.0GHz 搭載 FinFET LPP (Low Power Plus) 省電技術 GPU: Adreno™ 506 |
Qualcomm® Snapdragon™ 835 (オクタコアCPU) 動作周波数:2.45GHz |
RAM | 6GB | 4GB | 4GB | 6GB |
内部ストレージ | 64GB | 64GB | 64GB | 128GB |
マイクロSDカード最大容量 | 2TB | 2TB | 2TB | 2TB |
こうしてみますと、台湾版はZenFone4はRAMが4GBか6GBかでCPUも異なります。この点にご注意あれ。日本版は今の所、6G/64Gものを販売するようです。
Snapdragonは、数が大きくなればなるほど新しく、Selfie Proに搭載している625は、2016年モデル、ZenFone3 ZE520KLと同じです。
・ASUS ZenFone 3 ZE520KL の台湾版・Expansys版・Etoren版・日本版を比較する話
そしてエクスパンシス版においてどうかというと。
ZE554KL (6GB/64GB): 2.2 GHz / Octa Core / Qualcomm Snapdragon 660 / GPU: Adreno 512
ZE554KL (4GB/64GB): 2.2 GHz / Octa Core / Qualcomm Snapdragon 630 / GPU: Adreno 508
Selfie Pro: 2.0 GHz / Octa Core / Qualcomm Snapdragon 625 / GPU: Adreno 506
この点、三つとも台湾版とエクスパンシス版に違いがないように見受けます。
日本版においては、
ZE554KL (6GB/64GB):Qualcomm® Snapdragon™ 660 (オクタコアCPU) 動作周波数:2.2GHz、GPU: Adreno 512なので、台湾版と同じもののようです。
4 Selfie ProもQualcomm® Snapdragon™ 625 (オクタコアCPU) 動作周波数:2.0GHz、Adreno 506なので、やはり台湾版と同じもののように見えます。
4 Proはみたところ台湾版と日本版の違いは、ストレージ(日本版が128GB、台湾版が64GB)である点のようです。
SIMの扱い
全てナノSIMです。マイクロSDカードとのハイブリッドスロットとのことで、おそらくSIM2とマイクロSDカードが排他利用でしょう。
4 ZE554KL 6G/64G, 4G/64Gともに「SIM 1 與 SIM 2 皆支援 3G WCDMA / 4G LTE,在雙卡雙待的情況下,主要門號之外的另一個門號會自動切換至 3G 語音。」とあるので、おそらくDSDSです。
SelFie Proは、表記が異なります。「兩個 SIM 卡插槽均支援 3G WCDMA / 4G LTE 訊號,但一次只能有一張 SIM 卡連接 3G WCDMA / 4G LTE」
エクスパンシスでの表記はというと、「Both SIM card slots support 3G WCDMA / 4G LTE network band. But only one SIM card can connect to 3G WCDMA / 4G LTE service at a time.」ただし、この表記はSelfie Proにはありません。
日本版の6G/64GB、4 Selfie Proでは、「SIM1/SIM2のnanoSIMカードスロットはともに、4G/3G/2G回線の接続に対応しています。ただしSIMカードを2枚挿入して、LTE回線を同時に使用することはできません。」なので、DSDSでしょう。
ま、この点はみなさん自己責任で。
対応周波数帯(LTE)
台湾版は
4 ZE554KL 6G/64G : Bands 1, 2, 3, 5, 7, 8, 18, 19, 28, 38, 39, 40, 41
4 ZE554KL 4G/64G : Bands 1, 2, 3, 5, 7, 8, 18, 19, 28, 38, 39, 40, 41
Selfie Proは台湾のオンラインストアには周波数帯がありませんでねえ・・・。
どうやらこうではないかと。なお、TW/JP/HK versionなので、日本にもこのまま持ってくるつもりかもしれません。知らんけど。
FDD-LTE (Bands 1, 3, 5, 7, 8, 18, 19, 26, 28)
TD-LTE (Bands 38, 41)
・ZenFone 4 Selfie Pro (ZD552KL)
エクスパンシス版においては、
ZE554KL (6GB/64GB): 4G: LTE Band 1/2/3/5/7/8/18/19/28/38/39/40/41
ZE554KL (4GB/64GB): 4G: LTE Band 1/2/3/5/7/8/18/19/28/38/39/40/41
Selfie Pro: 4G: LTE Band 1/3/5/7/8/18/19/26/28/38/41
この点も、台湾版とエクスパンシス版に違いがないように見受けます。
日本版は
ZE554KL(GB/64GB):B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B28/B38/B39/B40/B41
Selfie Pro: B1/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B26/B28/B38/B41
4 Pro: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/B26/B28/B29/B30/B38/B39/B40/B41
なのでかわらなさそうです。
そして4 Proは対応周波数帯が広いですね。
カメラ
4 ZE554KL 6G/64G | 4 ZE554KL 4G/64G | 4 Selfie Pro | 4 Pro | |
背面カメラ | 主鏡頭: 1200萬像素 超廣角相機: 800萬像素 |
主鏡頭: 1200萬像素 超廣角相機: 800萬像素 |
1600 萬像素 | 1,200万画素 (メインカメラ) 1,600万画素ズーム (2ndカメラ) |
前面カメラ | 800萬像素 | 800萬像素 | 前鏡頭(主) 2400 萬像素 前鏡頭(輔) ? |
800万画素 |
面白いのは今回はカメラ。はやりのデュアルレンズなのですが、Selfieは前面カメラが二つ。
ここも、日本版・エクスパンシス版と変わらないのではないでしょうか。
値段
日本版は、
台湾版は、
・ASUS ZenFone 4 5.5 吋 FHD 4G LTE手機 (ZE554KL 6G/64G) NT$13,990
・ASUS ZenFone 4 5.5 吋 FHD 4G LTE手機 (ZE554KL 4G/64G) NT$10,990
・ASUS ZenFone 4 Selfie Pro 5.5吋 八核心 FHD 4G LTE手機(ZD552KL 4G/64G) NT$9,990
個人的にどう思ったかというと
発売当初のZenFone3は日本ではかなり割高でした。8月段階でも値段は少し落ちましたがやはり割高だと思いました。しかし、必要だったので購入いたしましたが。
それと比べるとZenFone4は日本向けに販売するものはスペックを落としたものでもなく、何か特別なローカライズは技適以外にはなく、ZenFone4 ZE554KLとして販売する二種類の機種の、上位のものを持ってきているので、台湾での販売価格と比べると良心的ではないかと思いました。ただ、ライバル機種になりそうなものと比較してどうかというと、それは別の問題です。
私個人の感想としては、Selfie Proを買うなら、ZenFone3でいいのではないかと思いました。
ただし、私がセルフィーカメラを使わないからです。
ZE554KLならば、どちらを買うかというと、3000元=約1,2万円の違いならそのときのお財布次第かなー、と。スナドラ660か630かって、ねえ・・・。ただ、二年・三年と使うつもりなら、高い方なら、RAMも6GBですし、とは思いました。
値段がこなれてくるであろう、ZenFone3が投げ売りされるのではないかと思うのね。そっちの方がお得かもしれません。昨年はZenFone3の日本発売前に、ZenFone2シリーズがアウトレットコーナーで投げ売りされていたのです。
⭐︎なお、日本のASUSが発売したもの以外は、技適が通ってない可能性があります。国内利用を前提にするならご注意を。国内利用を前提にするならば、日本のASUSが販売したものを購入しましょう。